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2015.04.29
 

「親子バトルはなぜ起きた?――加熱する大塚家具のお家騒動(前篇)」

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大塚家具は3月6日、27日開催の株主総会の招集通知を発送した。
総会では、経営の主導権をめぐり、大塚勝久会長と久美子社長の親子争いが焦点となる見通しだ。
二人はそれぞれ、互いを経営陣から外した取締役案を提案。総会では過半数による議決がなされるが、出席しない株主は委任状で意思表示する。
今回の騒動が「委任状争奪戦」を呼ばれるのはそのためだ。

これまでの記事でも紹介してきたように、経営権を巡る二人の内紛は泥仕合の様相を呈しており、特に互いを取締役から解任し合うという顛末は、冷静な議論や熟慮の上の決断とは言い難い。
これを聞いて、1054年の相互破門(ローマ教皇と東方正教会総主教が、協議をめぐる意見の対立からお互いに破門し合った事件。これにより、東西対立は決定的になった)を思い出された方もおられるだろう。

今回の対立は、経営手法についての見解の違い―久美子氏はお客様が店内を自由に見て回れる、気軽な雰囲気の店舗にしようと主張する一方勝久氏は創業以来の、店員が店舗を案内する会員制を固持しようとするなど―もさることながら、二人が実の親子であることによっても複雑になっている。
「(自分には)父と同じ反骨のDNAが流れている」という久美子氏の発言、そして「悪い子どもを持った」という勝久氏のコメントにも表れているように、対立の中で相手が肉親であることを、お互いに意識しているのは明白だ。
家族が相手だとどうしても感情的になり、通常の冷静な議論が難しくなってしまうのだろう。
しかし、今後このような事態が再発するのを防ぐためにも、今回の反目を「すさまじい親子喧嘩」などと、一笑に付していてはならない。
むしろ、「なぜこのような事態に陥ってしまったのか、これを防ぐためには何をなすべきかを考え、学ぶための教訓として生かすべきだろう。