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2015.05.11
 

「今からできる、実家の片づけ(前篇)」

肩車

 

ダイヤモンドの調べによると、相続でもめることになりがちなのは資産家ではなく、むしろ財産額が競う控除額以下の、いわゆる一般家庭だという。

ある程度の財産をお持ちのご家庭であればその処分をどうするかについて、所有者の生以前からある程度話が進んでいることも多いのだが、そうでないご家庭の場合、遺産相続について初めて考えたのは、故人が亡くなってからだということが少なくない。また、ごく限られた財産を、少しでも多くもらいたいという願望が先だって目の色が変わってしまい、他の相続人のことにまで気が回らなくなってしまい、結果それぞれの相続人が私利私欲に走り、意見を衝突させることになるようだ。

 

遺族間のいがみ合いを避けるにはどうしたらよいのか。

もちろん、早めに対策をとっておくに越したことはないのだが、では何をすればよいのか、と改めて考えてみると、答えに窮してしまう方もいるのではないか。

そこで、今回は親がまだご健在なうちから手軽にできる、実家の整理の仕方をご紹介しよう。

 

まず念頭に置くべきは、片づけるのは実家であって、自分の家ではないということだ。

世代間格差やそれ以前の価値観の違いなどから、家をどのような状態に保っておくかについては、親子で意見が食い違うことが少なくない。

たとえば、ものを無駄にしないことが美徳と教えられてきた世代の人々にとってはなるべくごみは出さず一つのものを使い続け、使えそうなものは捨てずに手元に残しておくことが望ましい選択肢となる。

だが、使い捨て世代の人間にとっては、何でもかんでも買っては捨てるのが正しいとは言わないまでも、使えなくなったらすぐに処分し、安価なもので代用できるなら、そうしたほうが効率的だという考えが支配的ではないか。

 

両者の意見にはそれぞれ一理あり、どちらが正しいということは一概には言えない。しかし、少なくとも実家においては、あくまで居住者である親の意向が優先されるべきだろう。

もちろん、使えそうだからと言ってものをため込んでしまい、ごみ屋敷と化してしまうような事態は避けなくてはならないが、明らかに他者の迷惑となっているのでもなければむやみに親の持物は捨てるべきではない。

まして、自分がいらないと思うからと、親の持物を勝手に捨てるのはもってのほか。本人にとってはかけがえのない貴重なものであることも往々にしてあるからだ。

実家の整理は、いずれは整理する当人に資することになるのだが、ひとまずは親のために行うのだと考え、彼らの不利益になるようなことは避けるべきだ。