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2015.05.12
 

「今からできる、実家の片づけ(後篇)」

おんぶ

 

前回は、実家の片づけを行う際は子ども(あなた)の価値観や判断を優先するのでなく、あくまで親の意見や方針に沿うべきことを説いた。

それでも、今後のことを考えるなら、明らかに正したほうが良い点や、早くに処分したほうが双方のためになるようなものも存在する。

今回はそれについて一言しておこう。

まず、安全上明らかに問題のあるようなものはなるべく処分するか、改善しておいたほうがよい。

たとえば、さすがに最近では囲炉裏のある家庭は少なくなったものの、灯油ストーブをつけて、その上にやかんを置いて加湿器代わりにしているご家庭はまだ少なくないだろう。

しかし、こうするとやかんの水が切れたときやかんが高熱を発し、触れたときなどにやけどする恐れがある。

そうでなくても、沸点近くまで温度が上昇した水を放置しておくのは、やはり危険だ。

加湿器は別に購入し、コンパクトで安全なストーブを用意するなどして、安全に配慮したほうがよいだろう。

 

また、親の持物も、小物であればその都度本人に確認し、必要がないと判断されればその場ですぐ捨てることもできようが、大型の家具や高価なもの(中古自動車など)は厄介だ。

なまじ価値があるために本人にとっては捨てがたく、しかしこれらをため込んでおくと、いざ当人が亡くなった時、あちこちの廃棄物処理業者や遺品整理業者に当たらなくてはならず、幾分面倒な作業になる。

そのため、生活に必要なもの以外はなるべく今のうちに処分しておいたほうがよいだろう。

その際親を説得するうえで有効なのは、本当に必要なのかどうかを考えさせ、必要だとしたらそれはどういった場面でなのかを問うことだ。

たとえば、高齢者の運転は危険だということで自動車を処分してもらいたいときは、頭ごなしに古いからとか年を取っての運転は危険だと決めつけるのではなく、最近の高齢者の運転による事故の事例などを上げつつその危険性を示唆しつつ、歩いて通うことのできる店舗の存在を示したり、配達サービスの利用を検討させたりというように、代替案を示すことも有効だろう。

その際もやはり肝心なのは、主体となるのは親であってあなたではないという意識と、それゆえ相手を説得する際も、自分の意見をかたくなに押し通し、強要するのでなく、納得させたうえで本人の同意を引き出そうという心構えだ。