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2015.05.19
 

「熾烈なる親子バトル、ついに決着(前篇)」

金塊

 

大手家具メーカー大塚家具のトップ争いが、とうとう終局を迎えた。同社は3月27日に株主総会を開催、経営権を現会長の勝久氏と久美子氏のいずれに付与するかを問うた。

その結果、久美子氏に軍配が上がり、同氏の続投が決定する一方、勝久会長の退陣が決定したのだ。

 

今回の内紛は、最終的には経営権を巡る争いとなったが、そもそもの発端は、勝久氏の保有株の扱いとされる。2009年に父の後を継いだ久美子氏は、彼の保有する株の一部を資産管理会社「ききょう企画」に移すよう提案した。

之は、勝久氏の死後株式が四散し、大塚家の議決権が半減することを危惧しての、一種の事業承継対策といえる。

社長の座を譲った勝久氏は同意し、保有株の一割(大塚家具の株全体の約2.7%)を同企画に売却した。この段階では、事業承継は今後スムーズに進む見通しが立ったように思われていた。

 

ところが、昨年一月、事態は急転機を迎える。

久美子氏は、ききょう企画の役員でもあった、実母千代子氏と長兄勝之氏を解任し、実質的な株主となった。

後者二人はかねてより勝久氏の方をもっていたのだが、一方の久美子氏はビジネスモデルにおいて勝久氏と真っ向から対立しており、彼らにご退陣願うことで、自らの経営方針は推し進めようとしたとみられる。

味方をを外された勝久氏の怒りは心頭に発し、娘を解任し、自ら社長に返り咲くこととなる。

そこで久美子氏は反撃に出、今年一月の取締役会で父の退任を提案した。「(勝久氏がいては)健全な議論ができない」というのが、当時久美子氏が挙げた理由だ。

こうして、親子争いは本格化することになった。

 

※たとえば、勝久氏は顧客に店員が付き添って店内を案内するという高級家具店のイメージを確立することで大塚家具を拡大させたのだが、対する久美子氏は客が気軽に来店し、見て回れるようなカジュアルな雰囲気を作り出すことで、中高所得世帯以下の顧客も取り入れようとした。