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「遺産分割あるある集――よくある遺産分割の疑問⑦」

相談2

 

Q.7父は生前地主から土地を貸借しておりましたが、亡くなった時、その地主から土地を明け渡してほしいとの催告がきました。こうした場合、その土地は明け渡さなくてはならないでしょうか。

A.7借地権や借家権は被相続人だけの契約ではなく、その相続人(遺族)にも効力が及びます。そのため、たとえ故人が結んだ貸借契約であっても、死亡と同時に契約関係が終了するわけではなく、相続の対象となります。今回のケースでも、地主が相続人に対して土地の明け渡しを請求することはできません。遺産分割が成立するまでは相続人には共同で借地を利用する権利が保証され、分割協議終了後もその土地を取得した人が全部うを利用することができます。

 

もちろん、借地が所有地となるわけではないので、賃料は払い続けなくてはなりません。被相続人が子の支払いを怠っていた場合には、その延滞料は相続人の共同負担となります(この延滞料は、たとえ一人の相続人が借地すべてを相続することになっても共同負担となります)。また、遺産分割が完了するまでの賃料も、相続人が各々の負担分を決め、払い続ける必要があります。そして、だれがその借地を受け継ぐかを確定した後は、当然支払い義務はその人のみに移ります。

 

なお、遺産分割が成立して借地権の相続取得者が決まった時点で地主が名義変更料や更新料という名目で第期の請求してくることがありますが、そのような求めに応じる必要はありません。名義変更料にはそもそも法的根拠がなく、更新料に関しても、相続によって賃借契約が期間満了となるわけではないので、発生する理由が無いのです。