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「遺産分割あるある集――よくある遺産分割の疑問⑧」

相談2

 

Q.8先日父が亡くなったのですが、遺品整理をしていたら遺言書が出てきました。この後どうすればよいですか。

Q.8遺言書が公証人役場で作られたものかどうか、役場で確認することから始めます。もしそうであればその遺言書は「公正証書遺言」と呼ばれ、公証人が故人とともに作成した、正式な遺言書ということになります。この場合、遺言書の正当性はほぼ間違いなく認められ、その内容通りに遺産分割が実行されることになります。

それ以外のケースでは、直ちに家庭裁判所に届け出てください。また、遺言書に封がしてある場合、開封してはなりません。そのことだけで遺言書が無効となることはないものの、改変などを疑われてしまううえに過料を取られてしまいます。家庭裁判所では、遺言書の形式その他の状態を調査確認し、遺言書を確実に保存します。これを検認といいまず。誤解されることが多いのですが、検認はあくまで遺言書が紛失したり改変差荒れたりすることが無いようにするための処置であり、その内容が適切かどうかまではチェックしてくれません。したがって、検認の手続きを経た遺言書でもその効力について裁判所で争うことは可能ですし、遺言書検認を経ていないからといってその遺言書が無効になることはありません。

 

ただ、前述したように遺言の書式には厳格な定めがあり、自分だけで作成する場合ワープロでの記述は一切認められず、日付と押印のないものは無効となります。また、遺産の分け方についてもどの財産をだれに、どの割合で分けるのかといったように細かく指定する必要があり、「自分の5,000万円の財産は子供二人で半分ずつ相続するものとする」などといったあいまいな書き方では認められないことが多々あります。もし被相続人となる人物から、遺言書について相談を受けた場合、こうした書式上の注意点にはくれぐれも気配りを怠らないようにしてください。