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2015.07.28
 

「相続トラブル発生!こんなときどうする?③」

クロワッサン

 

被相続人が亡くなった後に本人が借金していた、あるいは借金の保証人となっていたことが発覚するという話はそう珍しくない。今回は料理店経営者であるIさんが投資で失敗し、多額の借金を抱えることになってしまったという話。

 

今回のケースでは、相続人の二人が債務をすべて払えれば大きな問題はないのだが、そうでないと想定される場合、このまま相続すれば単純承認となり、プラスの財産だけでなく、借金をも相続することになってしまう。そこで、取るべき手段は相続放棄か限定承認だ。

 

相続放棄とは、相続人が被相続人のすべての資産・負債を最初から放棄することで、限定承認は被相続人の財産・借金を評価し、後者の方が多額の場合、すべての相続を放棄するというものだ。いずれかを裁判所に、相続を知った時(一般には、被相続人の命日)から三カ月以内に申し立てをすることで承認される。

 

相続放棄手続は裁判所が任命した弁護士が行い、相続人と相続財産の処分について協議が行われることはない。一方、限定承認の場合Iさんの遺産のうち資産価値を超える借金を放棄する手続きなので、その処分に関して、協議検討する余地がある。また担当する弁護士は相続人が依頼することができるので、有利に進めたり、予期に取り計らってくれるよう頼んだりすることも比較的容易にできる。限定承認した方がよいケースとしては、本件のようなときのほか、被相続人と債務を連帯して保証しているような場合も考えられる。