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2015.08.11
 

「争族を避けるために③遺言書の作法」

お花見

 

さて、これまで遺言書を作成するよう勧めてきたが、ただやみくもに遺言書を残しても逆効果であり、意味があるとは言い難い。そこで、遺言書を作成するうえで注意すべき点をいくつかあげておこう。

 

まず、遺言書を作成するときは、遺族に相談してはならない。財産を分けるにあたって、一般に望ましいのは平等に分けることとされる。すなわち、配偶yさや子供など、被相続人との血縁関係の濃さによらず、一律一千万円ずつ分け与えるというような分け方アそれだ。ところが、現実にはこう単純に事が運ぶことは少なく、そもそも何をもって平等とするかについて、意見が分かれることになる。ある相続人には土地を残し、別の人にはその価値に匹敵する額の預貯金を与えもう一人には株式を譲り……というような相続をしたとしても、一部から「家をもらったり住むことができるが、お金は使ってしまえばそれでおしまい。土地と違って価値が上がることもないのだから、地価が上昇傾向にある昨今の状況を考えれば不公平ではないか」などと横やりが入ってしまえば、平等という錦の御旗は揺らぐことになる。また、どのような財産を受け取るかについて、それぞれの相続人の希望もあるだろう。そんな中、遺産分割について相続人に意見を求めたらバイアス画家あるのは自然の理。そのため、被相続人はあくまで相続人に頼ることなく遺言書の作成を進めなくてはならない。

 

被相続人の願いはのこされた家族が平らかに暮らすことのはずで、遺産もそのために用いてほしいはずだ。それなのに自分の遺産を巡って骨肉の争いが起きたのでは文字通り故人も浮かばれない。遺産を相続した後も遺族が平穏な暮らしを送れるかどうかは、被相続人の相続対策いかんにかかっているのであり、軽率な行動は許されない。