1. ホーム
  2. お役立ち情報
  3. 「今からできる、もめないための工夫②」
2015.09.03
 

「今からできる、もめないための工夫②」

オムライス

 

被相続人が生前からできる相続対策としては、第一に、不動産など分けにくい財産を現金化しておくことがある。もっとも簡単なのは現金化することだが、愛着のある不動産や経営している会社の株式など、そうは問屋が卸さないような財産もある。これを一部の相続人にそのま引き継がせたい場合は、引き継いだ相続人が他の相続人に対し、代償資金、つまり埋め合わせを払う可能性が高くなる。これについてはたとえば生命保険をかけておいて、受取人を該当する相続人としておくと、その人は代償資金を確保できることになるため助かるだろう。

 

一方、相続税対策としては、相続税評価額を減らしておくことが望ましい。具体的に、不動産と借入金を両建てにする、生前贈与を活用するなどして、できるだけ相続税のかかる対象の価値を減らしておくことだ。ただ、ものによっては慎重な対策が必要なこともある。最たるものは更地であり、これをアパートにして経営すれば評価額は減るうえに、賃貸料も入ってくるため一石二鳥という話を持ちかけてくる不動産業者がいる。もちろんこの考えにも一理あり、成功している経営者も中にはいるのだが、それはあくまで十分な対策をし、利益を得られるだけの条件で賃貸できた時の話。たとえば、交通の不便な土地にアパートを建てたところで、よほど家賃などの条件がよくない限り十分な間借り人を確保することは難しい。「有効な相続税対策」「簡単に大家さんになれる」といったセールストークに乗せられることなく、現状を把握したうえで対策することが求められる。